星の音楽教室のブログ

バイオリンやピアノレッスンの事など。

恩師の死去

皆さん、こん○○は。星の音楽教室、講師の星野義浩です。

 

ここに書くかどうか迷ったのですが、私のバイオリンの恩師、二村英之先生が、去る2月5日に永眠されました。(享年88歳)

百箇日法要が済んだ事により、今回公に発表されました。

 

二村先生には26歳から48歳まで、22年間お世話になりました。

私のバイオリン奏法の殆どが、二村先生から受け継いだ物であり、

生徒の皆さんに指導している内容の殆どが、二村先生から教わった物ですので、当教室の生徒さんは二村先生の孫弟子に当たります。

プライベートな内容ではありますが、一応こちらにもご報告と言う形で書かせて頂きました。

 

二村先生は東京芸大を卒業されてから、スタジオミュージシャンやタンゴ奏者として活躍された方で、

のちに東京芸大学芸大学、東京音大などの講師、客員教授などを務め、たくさんの優秀な生徒さんをお育てになりました。

N響をはじめ、多くのオーケストラやスタジオミュージシャンに先生の門下生がいらっしゃいます。

あと、皆さんがよくご存知の方と言えば、歌手のさだまさしさんも先生の門下生でした。

 

私が小学生の時に、運動会のお遊戯で「やんちゃリカ」と言う曲で踊った経験があるのですが、

後に、「あの曲でバイオリン弾いているの俺だよ。」と聞かされた時はビックリいたしました。(笑)

 

先生に最後にお会いしたのが、今年の1月7日。レッスンで先生のお宅に訪問した時でした。

晩年足腰は弱くなった感じはありましたが、レッスンになると、途端にいつもの活気に戻り、厳しくレッスンして下さいます。

なので、まさかこんなに早くにお亡くなりになるとは、夢にも思いませんでした。

 

先生のレッスンは他では習えない様な、本質を突いたレッスンをされます。

バイオリンを弾くとはどう言う事なのか?上手く弾くにはどうすれば良いのか?どうすれば上手く聴こえるのか?

そもそも人間とはどう言う生き物なのか?に至るまで、事細かく掘り下げて指導して下さいました。

また、人生の大先輩として、世の中の事、礼儀や作法など色々な事を教えて下さいました。

レッスンでは先生はとにかく妥協をしません。常に高いレベルで要求をしてきます。相手のレベルなどには合わせません。(笑)

だからとても厳しいし、怖いし、辛い部分もありました。

でも先生は絶対諦めたり、投げたりしない方なので、

お陰で、凡人の私がそこそこバイオリンが弾ける様になるまでに育てて下さいました。

厳しいながらにも、そこにちゃんと愛情があったからこそ、ここまでついて行く事が出来たのだと思います。

恐らく他の先生では、ここまで引き上げて下さらないと思います。

沢山の優秀な人を輩出しているにも関わらず、私の様に出来の悪い生徒を、とても可愛がって下さった事をとても感謝しております。

 

もし22年前、先生の元に来ていなければ、今の私は確実に存在していなかったと思うし、

今頃、バイオリンの弾き方もろくに分からないまま、チンプンカンプンな指導をしていた事でしょう。

そう思うと巡り合わせと言うのは不思議な物だなぁと思います。

私のバイオリン人生で、最も幸運だった事は、二村先生に出逢えた事だと思っています。

心より感謝を申し上げ、先生のご冥福をお祈り致します。